2009/11/03
縄文杉で8時間近く歩いた翌日は、白谷雲水峡を歩き回ってきました。
縄文杉のほうが巨木のエリアならば、こちらは苔のエリア。「よく分からない何か」とかが住んでても全くおかしくないような雰囲気でした。
白谷雲水峡のコースはこんな感じ。(かなり横長の画像です)
コースの構成は一筆書きでたどれるようになっていたので、欲張って全コース踏破してきました。
まず入り口から飛龍おとしの滝のほうへ(弥生杉は後回し)。
⑥の分岐からは遠回りな原生林コースへ。
⑪の合流から太鼓岩まで往復。
帰りは楠川歩道で⑫経由⑥へ。
最後にちょっとがんばって弥生歩道へ。
ざっと4時間半くらいでした。(例によって休憩無しなので、通常なら5時間ちょっとはみておいたほうがいいと思います。)
まずはスタート地点。橋の上から白谷川を望む。
歩道(といっても階段や岩の上だったりしますが)を進むと、飛龍おとし。
その先も階段を上りつつ進むと、原生林コースとの分岐に着きます。ここから先は山道。縄文杉はひたすら長い時間がかかりますが、白谷雲水峡のほうがどちらかというと山登りっぽかったです。
そして、ここからが森と苔のオンパレード。
晴れてて良かった。雨だったらこのコースはかなりきつそう…。
暗がりを流れる水…というわけじゃなくて、ちょっと狙って撮ってみたショット。
二代大杉
縄文杉の途中にあった三代杉のように、初代の切り株に次の世代の杉が育ったものです。
白谷雲水峡は杉というより雑木林の道を進みます。
ここは歩きやすいですが、場所によっては急斜面にへばりつくような道だったり、崖っぷちだったりします。
木の根が覆いかぶさって、倒木をつかんでいるみたい。
何かが座ってるかのようなシルエット。
枯れ川かな?
緑の絨毯
バックドロップをかける瞬間?
三本足杉のそばにあったベンチ
これが三本足杉。近くを水が流れていたから、元あった地面が流れたか何かしたのかな?
これが三本槍杉なんだけど、この写真だとあまりうまく三本が見えません。申し訳ない。
これが奉行杉。どっしりした雰囲気から名付けられたそうな。
逆行でただの真っ黒になっちゃった…。
倒木に模様ができて、そこに苔が彩りを添えてました。
この橋も立派なコース。
場所によっては沢の飛び石を普通に渡ります。
木の下をくぐるのですが、ここは一体全体何でこんな形になっているのだろう…
これは2代くぐり杉
なぜわざわざ「2代」がついているかというと…
すぐつぎには2代がつかない「くぐり杉」があるから。
そしてここから先がもののけ姫の森。どんなもんなのかなぁと思っていたら、想像以上でした。(もののけ姫、もうだいぶ忘れてしまったので作中の森がどんなだったか思い出せないのですが…)
湧水見つけた。これが集まって白谷川になるのかな。
地面がもうどこもかしこも苔だらけ
かまくらみたい
お池にはまってさあ大変などんぐり達
別に前日雨が降ったわけでもないのですが、こういう水たまりはけっこうありました。
アリクイがそのまま苔むした?
緑色の動物がいるかのような…
何かの住み処か?
これは七本杉。
上を見上げると枝が七本に…
…よく見えない…
そしてだいぶ坂も急になってきます。
辻峠で一息ついて、そこからはかなり急。木に掴まりながら登ります。
そしてこれがほぼてっぺんの「太鼓岩」
先客は1名のみ。縄文杉に続きこちらも貸し切り♪
これは山の上に突き出した岩なんですが、どのくらい崖っぷちかというとこのくらい。
あんまり行きすぎると落ちます。風も強いし。
すばらしい眺め。上から見下ろすと所々紅葉していました。
まだ晴れている午前中のうちに来て良かった。
ここから白谷小屋までは同じルートですが、そこからは楠川歩道で下山します。ちなみにここは「歩道」という名前ですが、普通に山道です。
モミの木も、根元はすっかり苔だらけ。
大きな椅子のような…。人間が切った跡なんでしょうが、何をしたらこんなことに?
苔のベッドの上に落ちていたどんぐり。これが発芽して大きくなったりするのかな?
これ絶対王蟲の擬態だろ!
(王蟲→おうむ、ナウシカに出てきたやつ。)
手前の木の枝はぶれているんじゃなくて、大量の苔がわさわさと着いていてこういうシルエットになっていました。
なんかのモンスターにしか見えない。
急斜面を見上げてみた。
原生林コースに比べると楠川歩道はだいぶ早く弥生歩道との分岐まで戻ってこられます。
実のところ足も痛くなってきていたのですが、ここはもう一踏ん張りと弥生杉コースへ。
弥生杉コースはちゃんと歩道になっています。
ただし、階段は多いです。
巨石が真っ二つに。
こっそり下の方に看板が出ているだけですが、気根杉だそうです。
どれが気根(茎や幹から空気中に出た根っこ)かはよく分からないけど…。からみついているのは着生植物だよね?
弥生杉コースだけでも、苔むした光景や、
水の流れが見られます。
そしてこれが弥生杉
樹齢は推定3,000年だそうで、こちらも縄文杉同様に養生のため根元には行けないようになっています。
確かにちょっと弱っているような…。
縄文杉の記事に書いたとおり、最後のトロッコ道による足(主に膝)へのダメージが効きました。予想以上に登山だった白谷雲水峡、正直最後はかなりきつかったです。体力より先に関節が音を上げ気味でした。
多分順番としては、白谷雲水峡に行ってから縄文杉の方がいいんじゃないかと思います。
なお、太鼓岩からの眺めを楽しみたければ、山の天気はたいがい午後に崩れてくるので午前中に着くようにしたほうが良いです。楠川歩道から最短コースでいけば、かなり早いとは思います。
今回は晴れ後曇りといった天気でしたが、白谷雲水峡は霧がかかった状態がすばらしいだろうと思います。ただ、そのまま神隠しに遭ってしまいそうですがね…。
>>JJさん
私の場合走るのは全然ダメなんですが、歩き続けるのはけっこう何とかなるんです。
でも、さすがに前日も7時間半だったので、その累積は効きました…。
2009/11/05 妖
すごい大量の写真。
お疲れさまでした
見応えありますね〜
素晴らしい〜〜〜
私もいつかは行ってみたいです
2009/11/07 nanami
>>nanami
行った人からすごいとは聞いていましたが、確かにすごかったです。
縄文杉とはまた違った雰囲気が楽しめてお勧めですよ。
2009/11/07 妖
森林浴は眼によさげですね。
しかし、休憩なしでの4時間はきついかも。
足が痛くなるかも。ま、何事もなかったようでよかったですが。
2009/11/04 JJ