これがちょうど1時くらい。
そして、これを撮って仮眠して、これが4時27分撮影。ほぼ食が最大に近い時。
半分以上寝ぼけた状態で撮りまくってまた寝ました。
この後さらに6時過ぎに起きて海までてくてく歩いていって初日の出を撮る元気はもう無かった…。
さて、1月1日の月食は「日本史上初」とちょこちょこ書かれていますが、これは「史上」に意味があります。
昔のカレンダーは太陰太陽暦（閏月がある太陰暦）ですから、月の満ち欠けに合わせて毎月1日は新月です。だから、月の真ん中の15日が「十五夜」だったわけ。
毎月1日は新月ということは、当たり前ですが1月1日の元日だって新月だったわけで、月が欠ける月食は起こるはずがありません。そもそも月出てないんだから。
それが太陽暦に変わって、日付と月の満ち欠けが関係なくなった。これで1月1日に満月になり、さらに月食が起こる可能性が出てきたというわけ。なお、1月1日が満月なのも史上初という記述をどっかで見ましたが、それは最近だと1991年にありました。（こよみのページ参照）
だから、史上初ってのはここ何千年とか何万年の話ではなくて、人間、そして日本人の勝手なカレンダーの話という意味なんです。月からしてみたら「そんな勝手に初めてとか言われましても…」ってなもんでしょう。
じゃあ「史上初」っていつからのことなのか？
答えから言うと、1873年以来初めて。
ちなみに太陰太陽暦から太陽暦に切り替えたのが1872年なんですが、明治5年12月2日までが太陰太陽暦。その翌日は明治6年1月1日（太陽暦）としており、明治5年12月3日以降の12月は存在しないんです。
つまりカレンダーはこんな並びになっていて、日付が飛んでいます。
明治5年12月1日
明治5年12月2日（ここまで太陽太陰暦）
明治6年1月1日（ここから太陽暦）
明治6年1月2日
カレンダーって意外といろいろあって、調べてみると明治元年と慶応4年が同じ年であることとか、1582年10月4日の次の日は15日であることとか、2月30日が存在していたこととか出てきますよ。現代でもヒジュラ暦は残って使われていますし。興味ある方は調べてみてください。
さて、そんな満月と月食から始まった1年。あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします...
2010年が素晴しい年になりますように！
新年早々、勉強になりました...
2010/01/02 nanami