2007/11/25
以前勤めていた会社の山仲間(登山というよりもハイキングメイン)から誘われ、「秋の蓼科」へ行ってきました。
計画自体は9月から立てられていたのですが、皆さんも感じているであろう通り、一気に秋も深まり…寒い!
避暑地で有名な場所ですから、夏涼しくて冬寒いわけですな。近くの車山スキー場は私も行ったことありますし。
1日目
フォッサマグナの発想の地でもあり、日本の分水嶺でもある清里の飯盛山(めしもりやま)。
ここが日本の境目で、ここより東に降った雨は太平洋へ、西に降った雨は日本海へ流れていくことになります。
そこからそれほど険しくない道をてくてく登ると飯盛山山頂。
全方位すばらしいパノラマです。天気も良かったので、遠くに富士山も見えました。
しかし、とにかく寒い。南斜面とかであればまだしも、山頂は当然吹きさらしですし、北斜面はもうものすごい霜柱ができている状態。
だいぶ暖かい格好をしていったつもりだったのですが、フル装備でちょうど良かったくらいでした。
その後は帰り道の途中にあった千ヶ滝へ。
きれいに虹が出ていました。しかし、しぶきが寒い。どのくらい寒いかというと、このくらい。
これ、雪ではなくて、水しぶきが岩に氷となってくっついて成長したものです。
そんなこんなで、歩いていれば比較的暖かい、休憩したりするとやっぱり寒い…ということでできるだけ休憩少なめに歩いた日でした。
帰りはその晩の食材を購入して、メンバーの親戚が持っている別荘へ。とってもお洒落な別荘でしたが、問題発生。
ヒーターが動きません。
しばらく使っていないせいなのかなんなのか、ガスヒーターが動かない…。室内にある温度計は氷点下を指しているんですけど。
と、いうことで薪ストーブの出番です。暖炉があるからということで食材の買い出しの時に薪も買ってきておきました。(MaxValu行ったんですが、さすが別荘地で冬は薪が売っているらしい。)
しかしまた問題が。
火がつきません。
着火剤もありません。
いきなり市販されている太い木に火をつけようったって、まあ無理がありますわなあ。
しばらくは新聞や雑誌でこよりを作ってがんばったのですが、やはり無理。
すでに夜も更けてきたので、とりあえず諦め、みんな着込んだまま夕食。鉄板焼きなどしたのですが、焼けたものを器に取ったらさっさと食べないとものすごい勢いで冷たくなる(笑)
部屋に置いてあるビールも、かなりキンキンに冷えています。でも寒くてみんな飲みません(飲めません)。ここでカンパリとオレンジミックスジュースでカンパリオレンジ作ったら大好評だったわけですが…。
とにかく寒い。以前スキー場の駐車場で車中泊して死ぬかと思った記憶がふとよみがえります。
紙のこよりから薪に火をつけるなんてのは無理。やっぱり火は小さいものからだんだん大きくして行かなくちゃ…ということで
山へ柴刈りに。
むしろしばれる夜の山へしばかれに。
※しばれる:北の方の方言で、空気が凍るほど寒いという意味。
幸いここ数日天気も良かったので、地面に落ちている枯れ枝も乾いた状態でした。割り箸を細くしたようなサイズの小枝から、ある程度の太さのものまで各種取りそろえて暖炉の中に組み立てます…。
やっとついたー!!
火ってすごいもんですねー。みんなこれの前に集まってきて暖をとってました。
とても広い部屋だったので、すぐには暖まりませんでしたが、温度計は7度くらいまでは上がりました(笑)
テーブルを暖炉の近くに移して軽く飲み直し、その日は就寝。朝方火が消えていて寒さでちょっと目が覚めたりしましたが、知らないふりしてがまん…。
2日目
今日は車山へ。冬はスキー場として有名ですが、7月頃もニッコウキスゲという高山植物で有名です。
↓これは去年の写真ですが、ニッコウキスゲってこんな花。
でも、さすがに今のシーズンはあまりお客さんいませんでした(笑)
昨日よりは寒さがだいぶマシになりましたが、標高はこちらのほうが高いので、その分気温は低いはず…
車山山頂には長野の気象観測レーダーがあり、こんなのが建っています。
富士山山頂とかにもありますね。
そして上から見下ろす白樺湖。
下山後は登り口にある山小屋でサイフォンコーヒーとトーストで一服。
やたらと酸味の強いコーヒーでしたが、豆は何だったんだろう?
その後は小さな温泉で体を暖め、私は茅野駅まで送ってもらいました。(他のメンバーはもう一泊して、日曜日にゆっくり帰ってくる。)
そんな2日間。東京へ来たときは暖かく感じましたよ。
文明の利器ってすごいなあと改めて確認した次第。
おまけ
茅野駅の駅名板。背景が山の写真になっています。
ちょうど満月が昇ってくるところだったので写真撮ってみました。
コメントはありません