三田・高輪探訪:東禅寺

2009/09/25

田町駅から品川駅まで、神社仏閣なんかをいろいろ見ながら散歩する企画に参加してきました。
かなり回ったのですが、全部いっぺんに書くと内容がごちゃごちゃしすぎるので順番にご紹介。

今回は東禅寺(とうぜんじ)。

場所は住宅地の中、高野山東京別院の裏側くらいになります。

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まずは入り口の山門。
山門
両脇に風神と雷神(?)がいます。ちなみにこの看板、書道を知っている人か簡体字中国語を見たことある人でないと、東禅寺って読めないと思います…。

中の本堂にかかっている、「りんぜんしゃんはい」の看板。
林禅上海
…じゃなくて、海上禅林。読み方は「かいじょうぜんりん」で良いのだろうか?
正式名称は海上禅林佛日山東禅興聖禅寺ととっても長いみたいです。
先の御田神社でも書きましたが、この辺りは本来海辺に面した斜面のため、目の前は海が広がる景色でした。そのため、海上禅林なんて名前になったようです。

本堂の入り口はこんな感じになっていて、何だか立派な家みたいです。
本堂入り口
むしろ、どこに参拝すれば良いのやら分からない…。

境内はけっこう広く、三重の塔なんかもあります。
三重の塔

この三重の塔の前に観音様がいたので、とりあえずこれを拝んでおきました。
観音様


最初の写真にも石碑が写っていますが、ここは最初のイギリス公使館跡だそうです。
元々公使館だったところがお寺になったのではなく、江戸後期にお寺を宿舎や公使館として使用していました。

そしてこの公使館、幕末の攘夷運動で2回も襲撃されています。第一次襲撃事件の時のイギリス公使はラザフォード・オールコックという人。そーいえば日本史の時のかすかな記憶でそんな名前を聞いたような気もしなくもない…。


ところであっさり「イギリス公使館」と書いてありますが、そもそも公使って何?という話。
現代では大使に次ぐ人のことを指しますが、昔は肩書きばっかりやたらと乱立していたようで、要するに大使(もしくはそれに準ずる人)と思えばいいみたいです。
今は外交関係に関するウィーン条約という条約のもとにきちんと整理されていますが、日本が外国に派遣しているものに関しては基本的に大使しかいません。

大使が国の代表としてまさに外交的な仕事をしていますが、領事は外国にいる自国民向けの仕事や、大使館支社のような仕事が多くなります。ですから、外国で犯罪にあったり、パスポートをなくしたりした場合は領事館を頼ることになります(もちろん大使館でもやってくれますが、領事館の方があちこちにあります)。まあ、犯罪に遭うのもパスポートをなくすのも無いに越したことはない経験ですが。

しかし、何でまたお寺が公使館として使われるようになったのかは謎です…。


次はカトリック高輪教会。

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