2009/09/23
田町駅から品川駅まで、神社仏閣なんかをいろいろ見ながら散歩する企画に参加してきました。
かなり回ったのですが、全部いっぺんに書くと内容がごちゃごちゃしすぎるので順番にご紹介。
今回は魚籃寺(ぎょらんじ)。
魚籃坂という坂の途中にある魚籃寺。先にお寺があって坂の名前が付いたのだろうとは思いますが、入り口は赤で意外に目立ちます。
場所はこちら。
大きな地図で見る
どうやら、三田山魚籃寺らしい…と思ったら、正確には三田山水月院魚籃寺だそうです。
そもそもこの「魚籃」とはなんじゃ?という話なのですが、「魚の籠」を意味します。ちなみに「籃」の字はたけかんむりが正しいのですが、検索するとくさかんむりの「藍」の字でもけっこうヒットしますね…。
で、なぜ魚の籠かと言いますと、唐代に仏が美しい乙女の姿となって現れ、魚を売りながら仏法を広めたという故事成語から来ています。もうちょっと書くと、この故事成語からできた「魚籃観世音菩薩(ぎょらんかんぜおんぼさつ)」がこの魚籃寺の本尊です。
本堂はけっこう質素。
本堂の脇にある地蔵2体。右は水子地蔵なのですが、左には塩地蔵という碑と、塩の山??
塩地蔵の碑文によると、願いが成就したら塩をお供えしなさいとだけ書いてあります。
塩地蔵というものは各地にいくつか存在するようですが、それぞれ病気が治ったり、イボが取れたり、塩断ちをして父の病気が治ったりといろいろなパターンがある模様。魚籃寺の塩地蔵が何であったのかは不明です。
地蔵と共に置いてあったのは馬頭観世音菩薩…
なんですが、何か妙に現代風というかファンキーというか…。一応怒った顔にはなっているようですが…。
さて、そんなこんなしていたら、ご住職が本堂の中に入れてくれました。
これが魚籃観世音菩薩だそうです。通常なら本堂の真ん中にあるのは阿弥陀如来様であるところが、この寺の場合は御本尊ということで中心にあり、その脇に阿弥陀如来像がありました。
魚籃観世音菩薩の天井にある龍の板絵。
数年前に剥落してきてしまったため、修復したそうです。
阿弥陀如来像(説明を間違って覚えていなければ)
ちなみにこれは阿弥陀如来像の前に置いてあった、何かいい感じの仏像。
(すみません。この辺の知識全然無いんです…)
で、これを撮っていたら後ろにこっそりあることに気付いた「天上天下唯我独尊」なお釈迦様。
この魚籃寺、江戸時代に建立され、それなりに寺としての格は高かったそうです。門が朱塗り(昔は漆塗り)であることがその証左だそうで、将軍家とも縁があったとか。
しかし、檀家を持たない寺だそうで、一度焼け落ちて再建した際は近隣の住民などの協力を得て何とかしたそうです。その時の協力者の名前は、本堂の天板に板絵としてはめ込んであります。
檀家なしだと法事と墓地だけではお寺の維持もいろいろ大変そうです…。
そして次は泉岳寺(せんがくじ)。
>>nanamiさん
行ったのが神社、寺、教会ですからねえ。しかも観光地とは限らないものも含めて。
我ながらずいぶんと渋い…。
そして、そんなマイナーなところへ行っているにも関わらず、調べると意外と情報が出てくるんですよね。インターネットってすごいです。
2009/09/24 妖
すごい渋いツアーですね〜
私も実は仏像好きなんですよ〜
(詳しくはないんですけど...)
いい感じの仏像さん、なんだかかっこいい!
それにしても、いつもすごい情報量です
2009/09/23 nanami