舞台芸能三連発

2009/05/08

私が出たわけじゃありません。見ただけ。
オペラ、落語、歌舞伎と回ってみました。

ひょんなことからお誘いいただきオペラ鑑賞に同行。
オペラ
会場に入ったとき、一番後ろにどかーんと置いてあったPA機器に目が行ってしまったのは内緒。

オペラなんて中学校か高校のときビデオで見て以来。そもそも「オテッロて何じゃ?」という状態だったので、ざっと予習して行きました。
でも、もちろんイタリア語なんて分かりません。モンジャーレ!カンターレ!アモーレ!ノンパルロイタリアーノ!くらいです。ビデオでは字幕があったけど、さてどうしようか…

と、思案していたら字幕あった(笑)
上の写真はピンぼけのため分かりにくいですが、舞台両袖に縦書きの電光掲示板(白い文字で何か書いてある)があります。なんと、進行中はここに歌詞の和訳が出ます。
でも、字ばっかり読んでいると肝心の進行を見逃すので程ほどに。

前の席の人がやたら大柄で第一幕は舞台の3分の1が全く見えなかったというハプニングもありましたが、空いていた席を使って微妙に移動しゆっくり楽しめました。これだけ広い会場で1人で歌っていてもばっちり通る声ってのは本当にすごいです。

ちなみにオテッロはシェイクスピアのオセロが元。妬みと嫉妬と誤解から産まれる悲劇(ってだけ書くと、良くある話に聞こえてしまいますが)。


そして別の日。
落語
今度は落語へ。何ヶ月も前から予定だけ決まっていたのですが、期日も近くなってチケットを受け取ったらびっくり。

1列目って書いてありますけど…

そんなわけで、落語初体験は1列目、噺家の目の前でかぶりつき。
まあ、ほとんど2時間ぶっ続け(一応2つの話の間に休憩はあった)で聞き入ってきました。
会議なんて3分でたいてい眠くなるってぇのに、2時間。こんだけ長時間、数百人の耳を集め続けるってすげぇもんだよ。

飲み仲間つながりに落語のものすごいファンがいたんですが、ちょっと分かったかも。


さて、落語の演目の二つ目、「中村仲蔵」というのは人情噺なんですが、歌舞伎の子役から4代目市川團十郎に認められ名人となるまでの立志伝。
中村仲蔵の話もそれはそれでいい話なんですが、途中途中で歌舞伎についての補足説明が入るんです。

歌舞伎ってそんなんなのかー。幕の内弁当は歌舞伎の幕間(というか、場合によっては最中)に食べたから幕の内なのかー。

ってことで、歌舞伎見に行ってみました。
幕

ちょうど東銀座の歌舞伎座もあと1年で建て替えになってしまうので、その前に一度行ってみようかと。
外観
クラシックな車が通りかかったところで撮れた。

ポスター
歌舞伎役者のセリフは多少古い日本語が分かればだいたい聞き取れますし、意味も分かります。でも、さすがに唄は何言っているか分からないこともしばしば。まあ、ストーリーが分からないということはなかったので、大して困りませんでしたが。

彦山権現誓助剱は、子役のしゃべりが甲高い声で全く音程もアクセントもないという不思議なもの。歌舞伎がああなのか、演出上やったのかは良く分かりません。
そしてその子役が最後の瞬間、思いっきり主役を食うような見得を切っていたのはほほえましかったです。

廓文章はぶっちゃけ途中眠かった部分もあるのですが、夕霧役の坂東玉三郎はメチャクチャきれいだった。女形だとかそういう次元の話じゃないってくらい。
あと、最初のほうのシーンはほとんど漫才(笑)

曽根崎心中は、タイトルは知っているもののストーリーは良く分かってませんでした。
シェイクスピアといい近松門左衛門といい、昔予備校の古文の先生が言っていた「古典は典型的なパターンだから古典なんです」というのを何となく納得。

さて、歌舞伎は全3幕だと5時間近くあるんですが、幕間が30分と長めのときに弁当を食べます。
弁当
これが幕の内。ちゃんと事前にネット予約ができて、地下の食堂で席が用意してあります。幕間が短いので、来たら即食べて、即出る、ということができます。鍋物のメニューとかもあった気がするんですが、いくらなんでも忙しすぎるような…。
ちなみに、歌舞伎座の前の弁当屋で寿司折でも買って行って、席で食べるのがお手軽で良いかもしれません。

ちなみに歌舞伎を見て発見したこと。
ドリフのあの舞台装置、歌舞伎にそっくりだ!


あとは能と狂言も一度は見に行ってみないとねぇ。

コメント

PA機器に目がいっちゃうよねー

2009/05/10 たま

>>たまさん
いや、それは普通の人の感覚と違うらしいですよ…。

2009/05/10 妖


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